ペット防災

もしもの備

今、もし災害が起こったら。あなたはどこで、どのようにして過ごしますか。在宅避難する際、ライフラインが復旧するまでの水分や保存食の備蓄はどれくらいありますか。1日に必要な水は、一人3L、犬は体重×90ml、猫は体重×55mlが必要と言われています。

日本では、いつ誰が被災してもおかしくありません。特に犬や猫と共に暮らしている方は、いま一度市が配布しているハザードマップを確認し、お住いの地域でそのような災害が考えられるかリストアップしましょう。津波や洪水など避難が必要になる地域にお住いの方は、動物と同行避難するために①動物と避難できる避難場所②同行避難の際に必要な持ち物を確認し、備えておきましょう。

地震の場合特に猫は揺れに驚き、網戸を突き破り脱走するケースも珍しくありません。もしもの際に尊い命を守れるよう、マイクロチップを装着することもオススメです。(※マイクロチップ装着後は、電話番号や住所の変更等、飼い主情報を更新することを忘れずに!)

保護主・活動家は要注意

保護する際の「適正頭数」とは、日々の世話を問題なくできること以外に、もしもの際に命を守り切れるという意味もあります。適正以上を保護している場合は、全頭分の水分を備蓄するだけでも大変でしょう。そのような団体・保護主さんは一旦受け入れを中止し、頭数制限をする必要があるでしょう。特に外で暮らす猫は災害が起こっても本能で身動きが取れますが、保護されてケージに入っている場合、自分の意思で逃げることはできません。せっかく救った命を思わぬ形で犠牲にすることは、誰にとっても不本意でしょう。だからこそ、保護頭数は常に見直すことがオススメです。

防災チェックリスト

もしもの際に何がどれだけ必要かは、各家庭の状況によっても異なるでしょう。インターネットで検索すれば無料のチェックリストも載っているため、それを利用して良いでしょう。

犬と猫に特化した「防災チェックリスト(犬版・猫版)」や、避難の際に役立つ「うちの子チラシ」などが必要な方は、オンラインショップもご活用ください。一度備えておくと安心です。

理解できるのは人間だけ

災害時、何が起こっているのか情報を収集したり理解できるのは人間だけです。犬や猫は身の危険や恐怖を感じても、本能的感覚で避難することはできないため、私たちに身を委ねるしかありません。そんな時に慌てることがないよう、冷静に考えられる今の間に、防災グッズや保存食を備えておきましょう。