啓発活動について

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● 啓発活動の影響範囲

啓発の必要性

いま活動をしている人も、今後活動をする人も、全ては「知ること」から始まる

犬や猫を救う活動は、大きく分けて⑴直接的と⑵間接的の二種類があります。啓発活動は「間接的」に分類されますが、啓発することで直接的に救う人を増やすこともできます。例えば、助けが必要な目の前の1匹を保護することも大切ですが、啓発をする事で、そのような現状がある事やボランティア活動の種類、保護の方法などをより多くの人に知ってもらう事ができます。各コミュニティで「知っている・少しできる人」が増えれば、活動人口も増え結果的により多くの動物を助けたり、活動家1人当たりの負担を軽減する事にも繋がります。

少子高齢化により、今後は活動家人口や飼育者数(里親希望者)も減ることが予測されます。現在と未来の犬や猫を救うために必要なのは、⑴1人当たりの負担を減らし、活動する人を増やすことと、それにより⑵心身・経済的負担が大きく活動を辞める人を減らすことです。

また飼い主を対象とした啓発では、適正飼養や飼い主の義務、動物に関する法律、里親という選択肢、飼えなくなった場合にできる事など、飼育放棄やペットショップでの衝動買いを減らすことに繋がります。

啓発の種類

啓発には、手軽にできる活動をはじめ様々な種類があり、時間があまり作れない方や動物アレルギーがある方でも、それぞれのライフスタイルに合わせて取り組めます。

活動の種類

<手軽に…>
● SNSの啓発投稿、里親募集、譲渡会情報などを拡散
● ポスター等の配布、または配布手伝いを呼びかける
● 自身の周りに伝える、知ったことを投稿する

<少し時間をかけて…>
● 啓発投稿をデザイン
● 配布物のデザイン
● 署名活動を発起
● ストーリーテリング(保護/譲渡された経緯など)

<計画的に…>
● 教育プログラム
● ワークショップ
● 講演、セミナー開催
● 啓発イベント開催
● 企業とコラボ
● メディア出演

<啓発の対象者>
一般人、飼い主、活動家、TNRをする現場の住民、生徒・学生・教育関係者、未来の活動家/飼い主など

啓発は種蒔き

例えば子猫を保護した場合、「毎日のお世話」という自身の努力は「子猫の成長」として、目に見えて実感することができます。一方で、啓発活動は幅広く情報を周知したり人の心に訴えるなど、個々によって受け取り方や響く内容などが異なります。

啓発は種蒔きのように、蒔いてから芽が出るものと出ないもの、成長速度が異なるもの、そして個々が根を張り大きく成長するまでに時間がかかるといった特徴があります。成長速度もまた気候や日光、水、肥料などの条件によっても異なるでしょう。

犬や猫に関する啓発活動は、例え50人に対して啓発を行っても、実際に興味を持って行動を起こす人は一握りです。それでもコツコツと発信し続ける事で、犬や猫の現状を知る人や活動を始める人は1人から10人、10人から100人へと着実に増えていきます。その一人ひとりが1匹でも多くを救い、またその周りの人へもプラスのエネルギーを広げていくことで、人にも動物にも優しい社会へと変わっていきます。